看護師の残業が多くなる理由<その2>

看護師の仕事は、スキルアップのための研修や業務量が多くて大変というイメージを持っている方が多いと思います。
なぜ看護師の残業が多くなってしまうのかという理由として、以下の2点が考えられます。
1つ目は時間外の勉強会や研修が多いという点です。前述の通り、看護師は自身のスキルアップのためにも積極的に勉強していく姿勢が求められます。個人の時間を使うことは当たり前ですが、各病院でも看護師のスキル向上のために研修会などを開催しているところも多いです。本来であれば、こうした勉強会や研修会は業務時間内に行われることが望ましいとされています。しかし、日々の業務が忙しすぎて、それ用の時間を割くことができないというのが現状のようです。

2つ目は患者さんの状態によって予定変更の対応があることです。その日の予定通りに看護業務が進むとよいですが、人相手の仕事では予定が変わってしまうのは日常茶飯事でしょう。外来の患者さんの来院数も予測できなければ、業務量の予測も目処が立ちません。特に、救急指定病院や手術を行う病院であれば日によって業務量が変わり、残業になってしまうこともあります。緊急時には就業時刻間際であっても、医師から指示が下されれば対応せずにはいられないことも多いでしょう。さらに、緊急対応のあとに看護記録の入力といった業務も発生します。処置の合間に時間がとれればよいのですが、忙しくてできない時が多く、時間外に記録を行う必要が出てきてしまうのです。
このように、部署によっては看護師の仕事は計画的には行えないため、残業が発生してしまうケースもあります。